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経済音痴のわたしたち

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どうもこんにちは、シャンクスです。

 

今回のアイデアは誰もが無関係ではいられない話、お金の話です。

 

 

若者はお金を知らなすぎる!!

by 児島孝星 

日本の高校ではバイト禁止というのが一般的であるように感じるのは私だけだろうか アニメやドラマでも内緒でバイトをしている設定だったり知らず知らずのうちに高校生はバイトをするべきでないという考えを私たちは受け入れてしまっている お金の価値は経験して理解していくものである 校則を変えろとまでは言えないがもっとお金について学校でリアルに学べる機会を増やしてほしいものだ

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↑実際の記事はこちらから

 

 

 

お金について知る、といったとき、私の頭に浮かぶのは

経済という大きな「系」を知ることと、

自分自身がお金をどう扱うか考えることとの二つです。


前者は経済学の授業で学ぶようなマクロ経済、ミクロ経済といったようなもの、
後者は今月10万稼いだけどそれをいかに使うかといったものや、老後の資金をいかに用意するかといったもの、と言えるでしょう。

 


これらは本来つながっているものではありますが、分けて考えます。

 

このアイデアで言われているのは、後者に関してでしょう。

投稿者の話を整理しますと以下のようになります。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現状(問題):高校生がお金の価値を理解していない。

施策①:高校生にバイトの経験を積ませる。(「校則を変えろとまでは言えない」から却下)
施策②:学校内でお金についてリアルに学べる機会を増やす。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ここにはいくつか考えるべきところがあるように思います。

 

それは、

①高校生の間にお金の価値を知る(もちろん「知る」にも程度はあるでしょうが)必要性があるのか


また、知る必要性があるとして、

②アルバイトの経験はお金の価値を知るのに有効な手立てなのか

 

そしてそこから、

③高校を卒業した人たちはお金の価値を知っているのかどうか

 

ということです。

 

そして、これらの議論は「お金の価値」をどのように定義するのかによっても方向性が変わってくると思われます。
ここではそれを「お金をいかに効率的に使うか」というふうに定義しましょう。

 

 

①高校生の間にお金の価値を知る必要性があるのか

 

これについてはその高校生の事情によるでしょう。非常に裕福でお金を湯水のごとく使っても問題ないような状況にいる高校生だったらその必要はないかもしれません。
他方、お金に困っているのであれば、やりくりする必要があるといえるでしょう。

そもそも、多くの人は必要に駆られないのに、無理して何かを知ろうとはしないものです。
高校生という属性で区切るより、世帯の年収の側面から考えてもいいのかもしれません。高校生未満でも知る必要もあれば、高卒後でも知る必要がないこともありえるためです。

 

 

②アルバイトの経験はお金の価値を知るのに有効な手立てなのか

 

これもアルバイトの種類によると言えるでしょう。
お金を効率的に使おうとするモチベーションは、お金を得るのに困難が伴うことからくるものです。簡単に手に入るものであれば節約したり、効率化を図ったりする必要はありません。
もし大してなにもしなくてもお金が入るようなアルバイト(めったにないとは思いますが)に就いていたら、お金の価値は感じづらいのではないでしょうか。

 

 

③高校を卒業した人たちはお金の価値を知っているのかどうか

 

私は「否!」と言いたいです。
例を挙げると、金利が低いにもかかわらず国内の金融機関に預金し続ける大人たち、
相続税がとてつもなく高いのにお金を使い切らずに死んでしまう大人たちの存在です。

 

こちらを見てください。

日本の相続税はかなり高い部類です。

 

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主要国の相続税の負担率 : 財務省

 

 

 

上の世代の方々がバブル崩壊の経験を踏まえて慎重になるのはわかりますが、決して効率的にお金を使えているようには思えません。

決して高校を卒業したからといって、みんながみんなお金を効率的に使うことを考えてはいないと思います。

 

 「大人」がこのありさまであることを考えると、「若者」が受け身で待っていても学ぶことができないのもうなずけます。

 

また、お金の運用は個人的なことです。
それゆえ、知っている人はうまく使い、知らない人はうまく使えず、その溝がなかなか埋まらないのでしょう。

知らない人は自主的に学ばねばなりません。

 

 

私たちはお金の使い方に関して、学ぶことのできる場を積極的に探す、あるいは作ることが必須なのでしょう。

  

 

お金を効率的に使いたければ、の話ですが……。