inochi学生・未来フォーラム2019×mini WAKAZO Pavilion その④【生きがいについての考察の紹介】
皆さんこんばんは、岩崎です。
今回は2019年度に開催した「万博若者会議」の話から、有名な「生きがい」についての考察を紹介していきます!
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【目次】
1.万博若者会議について
2.WHO-5
3.Ryff scales
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1.万博若者会議について
WAKAZOが主催した2025年万博若者会議では、様々な「生きがい」を語りました。現代の若者にとっての生きがいは「夢を持つこと」だと熱く語った高校生がいました。超高齢社会を迎える中で、高齢者の生きがいは、「老」について、あらゆる世代の人が常に考えることでしか実現しない、と静かに語った女子大生がいました。2050年の人類の生きがいは、「宇宙」で実現できるかもしれない、と目を輝かせた男子学生がいました。
歌うこと、人の役に立つこと、スポーツで活躍すること、
生きがい= Well being は人により様々です。
しかし情報のオープンソース化、AI、個人の多様性が潮流となっている現在では、自分が生きていく上で大切にする、誰にでもある共通項として存在する要素はわかりにくくなりつつあります。
この領域の研究は比較的近年の注目となっています。オカルト的精神に対してサイエンスがメスを入れた結果、分かり始めてきているのです。
WAKAZOでは2025年、そしてその先の生きがいについて分析したロジックツリーを作成しました。高齢社会、介護者不足などでマイナスな将来が囁かれている中、私たち若者、そして社会の全ての人たちがユニークな生きがいを持って暮らしていくためにはどうすれば良いか、その糸口を探りました。
サイエンスに基づいて生きがいがどう捉えられるか、たくさんのWell-beingの評価基準が研究されている中、WAKAZOは特にエビデンスのあり、かつ近年多くの研究がなされている2つの指標に注目しました。
WHO-5 そして
Ryff scales of psychological Well-Being(Ryff Scales)
です。今回はこの2つについてご紹介します。
2.WHO-5
https://www.psykiatri-regionh.dk/who-5/about-the-who-5/Pages/default.aspx
WHO-5とはWHO(世界保健機関)が推奨する、人の幸福度を簡易的に測るために作成された5つのスコアです。直近2週間以内の自分を振り返り、その内容を5段階評価で自己採点し、25点満点で計算します。
その5つとは
1.普段リラックスできているか
2.明るく楽しい気分で過ごせているか
3.日々活動的でいるか
4.夜はぐっすり眠れ、朝気持ちよく目覚めているか
5.興味関心のある活動があるか
です。これらのスコアの合計が高いほど今の幸福度が高いと言えます。
3.Ryff scalesについて
https://psycnet.apa.org/record/1990-12288-001
コンセプトはWHO-5と大きな違いはありませんが、こちらは人生を高尚なものと捉えるイメージが強いです。日常生活でよりよく生きるための指標であり、Subjective Well-being(客観的幸福度)と呼ばれています。以下の6つの変数を持って事象に根付く生きがいを分析します。
1.自律性がある
2.他者と良好な関係を持てている
3.人生で目的がある
4.自分に対してポジティブな感情を持っている
5.個人が成長できる
6.環境が習熟、整っている
2つの指標を使って作成したのが以下のロジックツリーです。
1.WHO-5で代表的な事象を分類し、その後その事象を構成する要素を2.Ryff scalesで分析しました。
例えば、生きがいを構成する要素のうち、WHO-5では「I have felt and in good spilits(明るく楽しい気分で過ごせている)」を評価項目としています!
それをRyff scalesで分解できるところまで分解してみると、自立して健康管理、他者との関係が健康的、目的ある人生で健康に生きる、自己の成長、街中で実現される健康などに分類できました。
そこから課題や現状を深掘り、それに対して解決策を提示している機関やテクノロジー、概念を調べ、記載しています。
わからない未来のことだからこそ、今日から自分たちが40歳、60歳、80歳になった時の生きがいを考えることが重要だと考えています。
是非みなさんも一緒に生きがいについて考えましょう!