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町中が発電機2

こんにちは。IdeaPickerのなおきです。
昨日に引き続き、今日はインタビューを経て生まれ変わった「町中が発電機」について書いていきます!

 

↓「町中が発電機」の元の記事はこちら

wakazo-online.hatenablog.com



↓昨日の記事はこちら

wakazo-online.hatenablog.com

 

 

インタビュー前の構想を簡単に言うと、発電した電力をワイヤレス給電技術によって、自転車から道路下の受信機に送るというものです。

 

まず道路の舗装について調べてみると、県道・市道クラスの交通量の道路では地面の上に厚さ20~40cmの路盤(石を押し固めて作った土台)があり、さらにその上に厚さ10~15cmのアスファルト混合物(よくアスファルトと呼んでいるものは正しくは石油から作った接着剤の名前で、砂や石をそれで固めたものをアスファルト混合物と呼ぶそうです)が載っているようです。

これらの情報をもとに作った図がこちら。

 

道路断面図(県道・市道クラスを想定)

f:id:wakazo-online:20170820195743p:plain

 

インタビューによるとワイヤレス給電については

・送信側・受信側のコイルは並行に向かい合う位置関係におく

・送信側・受信側のコイルの大きさが同じ

・電力を飛ばせる距離はコイルの大きさに依存(60cm飛ばすには直径18cm以上)

・送信側・受信側の間に金属がない方が良い(金属は磁力を吸収してしまうから。
 逆にIHコンロはこれを利用している)


などなど、条件があります。

 

これらを踏まえて考えると…問題が見つかりました。

 

送信側と受信側の距離が離れすぎています。
 

道路の舗装部分で50cm、そこに自転車と道路の隙間も考えると80cm以上は離れるので、送受信機のコイルの直径は20cmを超えます。
受信側はともかく、自転車のその大きさのコイルを取り付けるのはなかなか難しい…

しかも、取り付けられたとしても「ある程度送信できる」というだけで、とても送信効率が悪く(ロスが大きく)なってしまいます。

 

これは…。

 

そこで、解決策を考えました。

道路下じゃなく、地上。ここに取り付ければいい!!

f:id:wakazo-online:20170822190608j:plain

そう、柵です。ポールコーン(オレンジ色の柔らかい棒)でもいいですね。

ここに取り付ければ自転車が並走している限り送信が可能、距離も短くなるのでコイルもコンパクトにすることが出来ます。

 


 図にするとこんな感じ。


道路見降ろし図

f:id:wakazo-online:20170822031723p:plain

 

これにも少し問題があります。
前の人を抜かす時などそうすると距離が離れてしまいます。
前の人を抜かす時って、横に動きますよね。そうすると距離が離れてしまいます。


信号のような自転車が止まっているところに取り付ければ!とも考えたんですが、送信側が複数集まると干渉が起きてうまく送電できなくなってしまうようです。

 
そこで、200mあたり20m程、細い自転車道を作って受信機を取り付けることにします。

 

図にするとこんな感じ!

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ペダルが重くなりすぎるなど問題はまだまだありますが、この辺りでお金の話に移ろうと思います。
200mの道路に20m分装置を取り付けるのに必要な金額(工賃など除く)を出してみます。

送受信機の直径が15cmとすると、
20m受信機を並べるのに必要な受信機が135個。
送信機は自転車の数だけです。


受信機の値段は5個当たり5万円、送信機は1個5万円くらいとのことです(コイル代+基盤台)。
よって、かかる費用は受信機側675万円、送信側が自転車1台当たり5万円です。

 

 

………………….。

 

た、高い…。

 

 

受信側は道路作るための金銭感覚からしたらどうなのかわかりませんが、自転車1台が5万円は高すぎです。
お金という壁の高さを感じた瞬間でした。

 

ワイヤレス充電を使おうとするから高くなるのかもしれませんが、
いい方法を思いついた方いれば、ぜひコメントしてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!